介護DXの課題の1つは、導入のための費用がかかるということです。
例えば、介護DXではインターネットを介して通信ができる通信アプリを利用し、介護職員がより円滑に連絡を取り合うことができるようになります。
インカムの場合のようにイヤホンマイクのコードが邪魔になる、個室や上層階にいると連絡ができないといった問題を解決できますが、業者とのサブスクリプションの契約が必要で月々の費用がかかります。
また、介護ロボットの導入にも費用がかかります。
介護ロボットは、目的別にいろいろなものがありますが、1台数百万円するものやレンタルでも毎月数万円の費用がかかるものがあります。
また、Wi-Fi環境を整えるための費用や、介護ロボットが取得した情報と介護記録システムを連動するための費用なども必要です。
もう1つの課題は、現場にITに詳しい、人材がいないため、DXを推進できないという点です。
介護DXで活用できる製品やサービスはたくさんあり、どのサービスや製品を導入するのが適切なのかをきちんと見定める必要があります。
ところが、ITに詳しい人材がいないとこれを適切に行うことができません。
IT人材がいない場合は、コンサルティングを利用することもできますが、そうすると費用の問題が生じます。
また、介護DXでは、オンラインの介護ソフトを利用することがありますが、導入後に情報漏えいが起きるというリスクもあります。
個人情報を守るためには、セキュリティに関して高い意識と知識が必要です。